モノのインターネット(IoT)が、センサーデバイスの普及を劇的に拡大しています。反応の速さが最重要視される場合には、データをクラウドに送信する時に発生する待機時間の問題を回避するために、ロジックをエッジノードに配置することもできます。ひとつのクラウド上で開発するとともに自動的にパーティショニングして、クラウド上のノードやエッジ上のノード、またはそれらの組み合わせにデプロイされたイベントドリブン・アプリケーションが、次世代のビジネスアプリケーションをうまく実装するための鍵となります。
この分散型のデプロイ方法には多くのメリットがあります。まずひとつは、反応時間の問題に対処することです。IoTセンサーでは、大量の関連データを含む大量のイベントが生成されます。これらのデータストリームをクラウドに送信すると、受信したイベントをリアルタイムに対応するというアプリケーションの能力を大幅に低下させる可能性があります。エッジノードを介してセンサーの近くに計算能力を配置することで、この遅延問題を排除することができます。
カメラなどのセンサーは無意味なデータを大量に生成することがあるため、ネットワークの処理能力にも影響します。すべてのデータをクラウドに送り返して処理する代わりに、エッジコンピューティングでは重要で実用的なデータのみをIoTデバイスから送信することができるので、ネットワークを大幅に解放することができます。
今日、世界でプライバシー問題は大きな懸念事項であり、IoTデバイスがよりスマートになり、より広く使用されるようになればなるほど、この懸念は大きくなる一方です。エッジコンピューティングでは、誰かの身元などの機密情報を、クラウドに送信して詳細な分析を行う前に、エッジデバイス上で隠すことにより、これらの懸念に対処します。このような場合には、デジタルツインを導入して個人情報を隠しつつも、特定の場所にいる人物の位置を表すことができます。
Vantiqの目標は、リアルタイム・イベントドリブン型ビジネスアプリケーションの設計・開発・テスト・展開および管理を、可能な限り自動化することです。
Vantiqは、スター型、ツリー型、ピアツーピア型など、あらゆるネットワーク・トポロジーでデプロイおよびセットアップが可能です。さらに、Vantiqアプリケーション内のロジックは、トリガーや処理の必要性に基づいて、環境の中でダイナミックに移動することができます。